クラウドソーシング

[3分でわかる]クラウドソーシングとは?意味や仕組み・平均収入目安

会社員、学生、フリーランス、主婦問わず在宅仕事ができるクラウドソーシング。近年、様々なサイトが増えてきています。コロナで外出できず、シフトが削られる、残業代が減る、など、副収入を得たい人は今後ますます増えていくでしょう。

でも、初心者の方は、「本当に大丈夫?稼げるの?怪しくない?スキルないけど仕事あるの?」などの不安があると思います。

そこで当記事では、クラウドソーシングの仕組みから仕事内容、稼ぎ方までをわかりやすく簡単に説明します。

1.クラウドソーシングとは何か?わかりやすく解説

ではまずクラウドソーシングの仕組みを中学生でもわかるレベルで説明します。

1.1 クラウドソーシングの意味・定義

クラウドソーシングは”crowd(クラウド):群集・不特定多数”と”sourcing(ソーシング)業務委託”を示す単語を組み合わせた造語です。

これだけじゃ意味不明なんで解説します。

1.1.1 クラウドソーシングとアウトソーシング

アウトソーシングは外注を示す単語で、自社社員ではない、他の会社や個人で働いている人に仕事を依頼する仕組みです。会社がなぜ外注をするのかというと、それが自社で出来ないノウハウである場合とある程度の知識があれば出来る業務の場合の2通りがあります。

プログラムやアプリ開発やデザインなどは、IT関連や一般的な会社の日常業務に関係ない業種ですよね。なので人材育成をするのが難しいです。だって上司も教えられないですから。

だから外注しようってなるんです。この場合の単価は高くなります。だって自社では出来ない業務ですから。なので、スキルがある方はアウトソーシングの営業代行をしてくれる”フリーランスエージェント”をご活用ください。

1.1.2 クラウドソーシングのデメリット・問題点

しかし、クラウドソーシングでは、ある程度知識があればできる業務を発注する事が多いです。記事ライターとか入力業務とか、軽いデザイン案件とかですね。

会社にとって正社員やアルバイトを雇うって結構負担が大きいです。

ライターがそうで、毎日それだけをやらせるために20万ものお金を払いたくないんです。必要な時に必要な分だけ。

またクラウドは、受注側が案件に対して応募して、より良い提案をしたかたを選ぶというオークション形式が基本です。そうすると、ネットオークションの反対の現象が起きます。

安くても仕事しますよ。って提案する人が必ず出てきます。

するとみんな単価を下げざるを得ない。ある程度知識や少しの経験があれば出来る仕事だから、会社側もそれほど人材の質を気にする必要もない。不特定多数の人に提案させて、一番良さげな人に仕事をお任せする。これがクラウドソーシングの仕組みです。

1.2 クラウドソーシングの収入の目安とは?

じゃあ、稼げないの?って思いますよね。そう考えるのは早計です。

クラウドソーシングで稼げる平均目安は以下のようになります。

クラウドソーシングはいくら稼げるの?収入例

クラウドソーシングでの月収目安 メイン利用者
スキルなし副業 月3万円程度 主婦・学生
スキルあり副業 月10万未満 学生・会社員
勉強あり 月20万程度 学生・会社員
ノウハウあり 最大月40万 主婦・学生
本業 月60万以上 フリーランス

クラウドソーシングで収入を決めるのは3つの要素です。

  • 自分のスキル・目的・実績にあったサイト選び
  • 自分のスキル・目的・実績にあった案件選び
  • 自分の価値を高めるための自己ブランディング

誰でもできる仕事だけすると大体月3万くらいです。そこから勉強しながら、スキルアップできれば月10万いけるようになり、案件選びや効率よく作業できる案件管理が出来るようになれば、副業でも20万くらい最大でいけます。

それ以上を求める場合は、使うサイトを変えた方がいいですね。

知っていますか?最大手のクラウドソーシングサイトである”クラウドワークス”が運営しているサイト数。5つもサイトを運営しているんですよね。

  • クラウドワークス・・・会員数・案件数NO1のサイト
  • クラウドテック・・・エンジニア・デザイナー特化のマッチング
  • ビズアシスト・・・事務・秘書業務在宅ワーカーのマッチング
  • 3スタ・・・フリーランス副業特化の週2、3日案件紹介サイト
  • クラウドリンクス・・・ハイクラス人材特化、副業案件紹介

1.3 クラウドソーシングの3つの仕組み

大手の会社がなぜ複数のサイトを運営したり、日々新しいクラウドソーシングサイトが生まれるのか?

それは、仕組みが違うからです。タイプとしては大きく3つに分けられます。

  1. 成果報酬型・・・決められた納品物、作品を提出する
  2. マッチング型・・・マッチングした会社で決められた量の作業をする
  3. 案件紹介型・・・営業代行エージェントが自分の希望に合った案件を紹介する

初心者で出来るクラウドソーシングサイトは、成果報酬型になります。具体的な流れとしては、「○○を作成してください。いくらで」というような案件内容を見て、それぞれがPRをして案件を獲得する流れになります。

なので単価はまぁ安くなりますよね。発注側も「案件の難易度から逆算して、これくらいなら応募してくるだろう」というラインを見極めてきますから。

能力が高い人と初心者がごちゃ混ぜになっていいことはありません。だからハイクラス人材に特化したサイトを使うし、簡単な業務なら低価格のサイトを使い分けます。

自分の力に合ったサイト選びは非常に重要です。案件が取れない、紹介してもらえない、能力に見合った案件がない。それは自分にあったサイトを選べていないだけです。

安物の居酒屋に行って、「値段の割りに食べれる」ということはあっても、「高品質でない!」とクレームは間違っていますよね。サイト選びについては以下の記事で詳しく解説しています。

【おすすめサイト19選】クラウドソーシングサービス一覧と特徴比較クラウドソーシングで稼ぐにはコツがあります。それは自分に合ったサイトを選ぶことです。 初心者でも案件を獲得しやすいサイト ...

2 クラウドソーシング利用者が感じたメリットまとめ

では次に、クラウドソーシングサービスを実際に使っている人の体験談をまとめます。自分がクラウドソーシングを使って副業すべきかどうか、スキルアップが出来るかどうかの判断材料にしてください。

メリット①:クラウドソーシングはスキルなしでもOK

クラウドソーシングは、【○○を納品、作業すれば■■円】という契約がほとんどです。なので、誰でも少し調べたり、勉強すれば出来るような低い知識でも出来る案件が多いんですよね。

なので初心者・未経験者が、スキルを学ぶのに最適です。最終的に、食っていこうとすると必ず実績が必要になります。なので、簡単な案件から始めて、少しずつ勉強しながら次のレベルの案件を狙ってみるという事が可能です。

メリット②:クラウドソーシングで得られる副業単発収入

簡単な仕事なら単価は安いですが、それより0円よりは高いですよね。残業代が減った、ボーナスが減った。そういった悩みを抱えている会社員の人にとって、月3万円でも収入が増えたらうれしいです。

アルバイトをしようにも、週3の夜勤とか7時から11時まで働くとかは辛いですし、「今週は出勤0で・・・。」と言える職場は早々多くありません。

割りは悪くとも、自分のペースでできる副業は魅力的です。もちろん、努力次第で本業収入を超えれば、フリーランスになる人もいます。

メリット③:クラウドソーシングで出来る自由な働き方

主婦(夫)の方、特に小さなお子様がいる場合は、固定時間をとるということが難しいですよね。子供を寝かしつけてから、昼間の空いた時間にテレビや音楽をしながら、いつでも作業を中断できます。

ある意味、究極の自由な働き方ですよね。

「この時間にやらなきゃいけない」という制約はなくて、用事が出来たら作業をやめて、一息ついたらお茶を入れて、パソコンを立ち上げる。そんな働き方が出来ます。

メリット④:クラウドソーシングでスキルアップ

会社員の方でも、大学生で学んだことと関係ない職種についた人は多いのではないでしょうか?

  • プログラミングを勉強したが営業をしている。
  • デザインの専門学校を卒業して、デザインソフトが活用されず眠っている。
  • マーケティングを学び、今も興味はあるけど、そのお金の変え方は知らない。
  • 語学力を活かしたいけれど、、、翻訳以外になんか仕事あるの?

上記のことは、少しかじっているだけで活かせる案件は非常に合って、スキルがあるほど単価の割りはいいです。

以下の記事では、クラウドソーシングで出来る案件を紹介しています。自分にあった仕事内容があると思うので是非参考にしてください。

【定番&流行】クラウドソーシングで出来る案件・仕事内容まとめ クラウドソーシングで在宅副業をしたいけれど、スキルなしでできる仕事はあるの? 初心者でも専門的な仕事の案件をどうやったら獲...

3.目的別クラウドソーシング活用方法

クラウドソーシングはよく稼げないとか言われますが、その原因は最初にお伝えしたとおりです。「自分の目的に合わせて、案件選び、サイト選びをしていないから。」です。

今の自分が稼げる最高月収と半年後の最高月収は違いますし、選ぶべき案件と立ち回り方は当然違います。仕事は天から降ってきませんし、半年後をイメージして、自分が理想とする案件を獲得するための努力が必要です。

まずは以下の記事に目を通してみることをおすすめします。

以下の記事では、キャリア・マネジメントの観点から自分の能力を高く見せる・プロデュースをする方法についてお伝えしています。

フリーランスの方にも参考になる記事だと思います。

クラウドソーシングは稼げない?誰でも努力次第で月数十万稼ぐ方法クラウドソーシングを調べてみると「稼げない」・「割が合わない」という言葉が目立つ。でも色々見てみると、初心者の主婦でも稼いでいる人はいて...

3.1 月5万程度の副業収入が欲しい人の立ち回り方

誰もが高時給を望むわけでもありません。本業があるからできるだけ調べたり必要がなくて、作業時間だけの案件がいいという方も当然します。

今では多くのサイトで「簡単な仕事」・「データ入力」という検索タブがあるので、そこを見れば簡単に見つかります。

そこでの立ち回り方としては、週当たりで「どれだけの案件数を抱え込むか」「そこから逆算してどれだけの案件に提案しておくか」です。

あまりにも案件数が多ければ、作業時間が足りない、睡眠時間を削らなくちゃいけなくなるし、案件数が少なすぎれば、案件獲得までの待機時間という時間の無駄が発生します。こづかい稼ぎでは、スケジュール管理が重要ですね。

「クラウドソーシングサイトとポイントサイトのあわせ技」も以下の記事で解説しているので、時間効率を最大化するためのコツを学びましょう。

[クラウドソーシングでデータ入力]気になる平均収入・体験談まとめ事務仕事はこれまでにしたことがない。PCスキルがない。そういった初心者の方に人気があるのがデータ入力の仕事です。またテレビを見ながら、空...

3.2 特技や趣味・知識を活かしたい人の立ち回り方

クラウドワークスやランサーズなどのサイトの基本は案件探しをして、応募するというのが基本的な流れです。しかし、「自分が○○円で□□します。」という料金表を作れるサイトもあります。

そして基本的には何でも売れます。

相談に乗ります。趣味や語学の家庭教師をします。恋愛ノウハウ教えます。占いします。思いつくこと全てに値段をつけられて、ニーズさえあれば売れます。一芸がある人、学生時代に学んだことを活かしたい人は是非参考にしてみてください。

【おすすめサイト19選】クラウドソーシングサービス一覧と特徴比較クラウドソーシングで稼ぐにはコツがあります。それは自分に合ったサイトを選ぶことです。 初心者でも案件を獲得しやすいサイト ...

また語学や芸能(イラスト・音楽・動画)分野では、youtuberやネットショップ個人経営者という個人事業主、趣味に投資する個人客が増えてきています。必ずしも、会社を相手にする必要はありません。求めている人に対してサービスを売る。そんな時代になってきています。

デザイン初心者がクラウドソーシングで月5万稼ぐ方法と収入の上げ方デザインの案件をとる方法は以下のものがあります。 HP・SNSからの問い合わせ 知人やこれまでの顧客からの紹介 フ...
【初心者・大学生奨励】クラウドソーシングでの翻訳の仕事内容と稼ぎ方語学力を活かしたい、勉強のアウトプットをしたい。そういった方におすすめなのが、クラウドソーシングでの翻訳です。完全在宅で仕事ができますし...

3.3 月20万以上の収入、本業にして行きたい方

未経験から始めて、年収1000万を目指す方法は一択です。WEBマーケターになることです。この仕事は複合的で「WEBライティング」と「WEBプログラミング」の2つの案件をこなしていく必要があります。具体的にはWordPressサイトの運用です。

月20万から30万程度であれば、どちらかだけでもいけます。しかし、高単価なしごとにありつくことは難しいです。それは報酬が作業に対してだからです。

  • 良質な記事ライティングが出来ます。→ 制作費払うね。
  • 綺麗なサイトの構築ができます。→ 工賃払うね。

儲けるには、コンサルティングが必要です。

  • アクセス倍にして、見込み顧客2倍に出来ます。
  • CVR率倍にして、売上2倍に出来ます。

これができれば、「顧客に300万の売上アップを目指します。だから100万くれ」と提案できます。これがコンサルであり、料金競争から開放される唯一の手です。

そのためには、購入にいたるサイト導線の設計から最適化、検索で上位に上げるためのSEO、キーワード戦略とそれを実現する質の高いライティングが必要になります。

WEBプログラミングもだいたい3ヶ月くらい勉強すれば、素人でも出来るので、副業として始めてコンサルタントになりたい、フリーランスになりたい人は、是非挑戦してみてください。参考記事は以下の2つです。

4.クラウドソーシングの始め方・流れ

では実際にクラウドソーシングの流れを見ていきましょう。

4.1 クラウドソーシングサイトに登録してみる

基本的にはどのサイトも無料で登録が出来ます。サイトによって色々特徴が違うので、以下の記事を参考にしてください。複数登録してみるのもありですよ。

初心者の方はまず2つのサイトに登録してみましょう。会員数・案件数トップの会社のなので、とりあえずは十分です。

4.2 プロフィールを入力して案件に応募してみる

登録が完了したら、こちらの記事を参考にしながら、案件を探してみましょう。

最初は、単価が安く、締切も近く、提案数が少ない案件を選びましょう。また他の人がどんな提案をしているのかを見るのも1つの手です。

案件が取れなければ以下の記事を参考にしながら何度も挑戦してみてください。最初は上手くいかないかもしれませんが、少なくとも3ヶ月程度は続けて見ましょう。必ず上手くいくイメージが湧いてきます。

4.3 慣れてきたらサイトの最適化を測る

クラウドソーシングでの仕事に慣れてきたら、どのサイトが自分にあっているか、あるいは、最終的にどのサイトで仕事を獲得するために実績と知識、スキルを磨いていくかを考えていきましょう。

こちらの記事を参考にしてください。

クラウドソーシングは、自分で案件を選んで、自分で時給を上げていくしかありません。それは、単純な作業であってもです。高単価を求める場合は、セルフブランディングはもっと重要になってきます。

どこに自分が探している顧客がいるか、どのサイトが自分の利益効率を最大化するか、クラウドソーシングに対する理解を深めることが大切です。

まとめ

クラウドソーシングは、所詮、個人でも顧客を見つけることの出来るツールでしかありません。それを有効活用するのも、しないのも自分次第です。

また一口にクラウドソーシングサイトといっても、中身は全く違います。そうしなければサイト側も生き残れないですし、それはニーズそのものです。

あなたにもし優れた技能があるのに顧客は獲得できない。

そういった場合は、企業も思っています。「直接雇用はしたくないが、高品質な人材ばかり集まっているサイトはないものか?」そういったことに応えるサイトが増え続けています。

また、ウチはエンジニア特化だ。デザイン特化!など個性あるサイトはたくさんあります。逆に、簡単な仕事オンリーのおこずかい稼ぎ特化のサイトもあります。

儲けられないのは、そういったサイトを知らない、調べずにとりあえず1つのサイトを使い続けているもありますし、そもそもそのサイトを使いこなせていない。順序を考えて案件をこなしていない。という場合がほとんどです。

クラウドソーシングはあくまで顧客獲得の1つのツールです。それを使いこなすのもノウハウであり、どうすれば自分の環境は良くなるか?それを考え続けて試行錯誤する事が何よりも重要です。